SIGMA fp 動画仕様 SSD/マイク「3つの超コンパクトカスタマイズ (他カメラに流用可)」

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-斜め後方側面構図

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

世界最小最軽量!フルサイズミラーレス一眼カメラ「SIGMA fp」の持つ抜群の携帯性を生かすべく、動画撮影時の最小構成について購入から約1年の間に試行錯誤しながら組み上げた(ミニマルカスタマイズした)シグマfpを紹介します。マイクとCinema DNG(RAW)-SSD使用の有り/無しのそれぞれのセットアップなど、これまでにカスタマイズしてきた経緯も含めまとめています。

なお、外部マイクには人気の「RODE VideoMicro」や「DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン」をさらにコンパクトにアレンジした構成。外付けSSD用に「SmallRig外部SSD用汎用ホルダー2343」のパーツをアレンジした軽量な装備についても掲載。これはSIGMA fp以外のカメラにも流用できるカスタマイズ方法ですので参考にご覧ください。

SIGMA fpの魅力はなんと言っても、このコンパクトなボディでCinema DNG(RAW)の動画撮影ができるということだ。しかもフルサイズのセンサーでありながら…である。しかしCinema DNG(RAW)の収録には外付けSSDが必要となる、マイクにもある程度の音質も求めたくなる。そうなれば、付属のホットシューユニットHU-11やSmallRigなどから販売されている専用ケージを取り付けSSD用汎用ホルダーや外部マイクを取り行ける必要があります。

SIGMA fp + SIGMA 45mm 2.8 DG DN

気軽な動画撮影向け!必要最低限の超コンパクト装備

筆者としては、なるべくこのコンパクトなボディをそのままに持ち歩き撮影したいという気持ちが強く、専用ケージや付属のホットシューユニットHU-11を取り付けることもためらい、ここ最近までCinema DNG(RAW)で撮影することなく、 MOV(ALL-I/GOP)での撮影に終始していた。

DJI FM-15フレキシブルマイクと組み合わせた超コンパクト装備

SIGMA fpにDJI OSMO - DJI FM-15フレキシブルマイクロフォンを取り付け

その時の装備がこれです。外部マイクに「DJI OSMO – DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン」と「φ3.5mm ステレオミニプラグ L型/L字変換コネクター/PLG-N6207GD」を付けただけのシンプルで究極の軽量装備。ほぼ本体のサイズのまま。このマイクは全指向性で感度も良く、価格の割には悪くない音質。なによりお手軽で携帯性は申し分ありません。音質はそこそこで、RAW撮影は必要ないという方にはオススメのスタイル。本当に身軽&気軽に動画撮影を楽しめます! 筆者もこのスタイルが一番お気に入りで、気軽に持ち出せ、素早く撮影することが可能なので気合を入れた撮影でない場合のドライブなどではこの装備にしています。

このスタイルはfpを購入してから一番長く使っていた装備。簡単で低予算でできる装備とどこにでも気負わず持ち歩ける、スピーディな撮影にも難なく対応できるフットワークの軽さはコンパクトで軽量なfpのボディを最大限に生かせる装備です。

SIGMA fp + DJI OSMO - DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン(ウィンドジャマーによる風音対策)

さらに「DJI OSMO – DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン」の風音対策にウィンドジャマー(ファー)を取り付けたものも使用。

SIGMA fpにDJI OSMO - DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン(ウィンドジャマーによる風音対策)を取り付け

RODE VideoMicroと組み合わせた音重視の装備

もう少し音を改善すべく「RODE ロードの超小型コンデンサーマイク VideoMicro」でも撮影を開始。DJI FM-15(全指向性マイク)は周囲の音をしっかり拾って収録してくれるので、その良さもありますが撮りたい音だけをもう少ししっかり撮りメリハリのある音源を収録するのであれば、RODEのVideoMicroのような単一指向性タイプが良い。単一指向性マイクでも周囲の音を程よく拾って収録するので、筆者が求める音に近い。

手頃な価格帯でありながら音質の評価がよくコスパの良いマイクとして人気のロングセラー商品。ただ、ホワイトノイズは結構気になります(編集ソフトである程度抑えることは可能)。取り付けた写真です。ウィンドジャマーがデカイすぎる!!!!確かに風防性能は高いですが、もう少しコンパクトできなかったのだろうか?。色々とパーツを購入しコンパクトに仕上げてます。(かなり自己満足の世界です)。それでは付け方、パーツについて紹介します。

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-上からの構図

付属のショックマウントとオーディオケーブルが少々存在感があり気に入らないので、もう少しミニマルにすべく、パーツを購入し取り付けてみました。ショックマウントの代用パーツなどはYouTubeをみて参考にしたものですが、どの動画だったか見つけ出せず紹介できませんので改めてこちらで説明します。

付属のショックマウントを使わず、市販されている「ケーブルを固定するコードクリップ(粘着シート付)」で固定、コードクリップの粘着シートを剥がし「1/4インチ ネジ ホットシュー アダプタ」に貼り付け固定します。これをfpのサイド部の1/4インチ ネジに取り付けるだけです。なお、付属のショックマウントで取り付けていないのでカメラの動作音などのノイズをい拾いやすくなると思います。筆者がfpで使用していますが、特に気になる程の影響は感じていません。(くれぐれも自己責任でご使用ください。)オーディオケーブルも短いものに変えています。

SIGMA fpにRODE VideoMicroのマイクをコンパクト化しカスタマイズ(組み立てる)

使ったパーツは以下の内容です。
ケーブルを固定するコードクリップ・ケーブルホルダー(粘着シート付 / L型10個、M型20個入り)を使いますが、黒色の適当なものがなくて探すのに苦労しました。このM型がピッタリいい感じでRODEのVideoMicroの取り付け部の溝にピッタリフィットしてしまうんです。あまりのフィット感に笑みが溢れてしまいました。

当時オーディオケーブルは赤色しかなかったので、マットブラックカラーの缶スプレーでペイントしてますが、商品は別のようですが他社から黒が販売されています。

UTEBIT 自由雲台に付属の「1/4インチ ネジ ホットシュー アダプタ」を持っていたのでこちらを使っていますが、その下のUTEBIT 1/4インチ ネジ ホットシュー アダプタ 「4点セット」と同じものかと思われます。

Cinema DNG(RAW)撮影時のフル装備

ホットシューユニットHU-11を使ったカスタマイズ

せっかくのfpのパフォーマンスを生かせずにいるのも勿体無いので、重い腰を上げ、Cinema DNG(RAW)の動画撮影仕様にカスタマイズ。外付けSSD用に「SmallRig外部SSD用汎用ホルダー2343」購入。fpに付属のホットシューユニット HU-11との組み合わせで取り付け。SSDはSIGMAが推奨している「Samsung 外付けSSD T5 2TB 最大転送540MB/秒」か、「SanDisk SSD 外付け 2TB USB3.2Gen2 読出最大1050MB」、もうひとつ、読出最大520MでSIGMA推奨のT5より若干劣るので使用上問題がないかはわかりませんが「SanDisk SSD 外付け 2TB USB3.2Gen2 読出最大520M」あたりでしょうか、USBケーブルはSSDに付属のケーブルが短く、ギリギリだったので「EZO Type C to Type C USB 20cmデータ転送・充電ケーブル 【3.1 Gen 2 PD対応】を使用。

外付けSUNDISKポータブルSSD をUSBでPCに接続した設置例 外付けポータブルSSDで動画編集時の転送速度をHDDと比較検証!
ホットシューユニット HU-11を使ったセットアップ、SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ& SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-上部構図

さらにコンパクトに仕上げる「完成形」

比較的コンパクトにまとまっていますが、筆者的には納得できず、さらにパーツを買いあさり試行錯誤を続けてできたのがこちらです。現段階では完成形となっています。

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-後方側面構図2

本当、自己満足の世界…。無駄なお金使って地味な努力です。そんなに変わっていないって? ぱっと見はそれほどコンパクト化されていように思うかもしれません(ウィンドジャマーの存在感が原因かも)が、ほぼホットシューユニットHU-11の重さの分だけ軽量化され、さらに操作性も向上、もちろん、若干ではありますがコンパクトになっています。やろうと思えば、もう少しだけコンパクト化することもできなくはありませんが、操作性まで考えれば現時点では、筆者的にこれがベストと判断。

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-上からの構図

それでは、完成形のカスタマイズ方法について、これまでの使用していたパーツを使いつつ、新たに「CableCreation USB C to USB C 3.1 Gen 2ケーブル(長さは10cm程度)」と「SmallRig コールドシューマウント コールドシューアダプター(付属の1/4ネジも一緒に使用)」を購入。

「SmallRig外部SSD用汎用ホルダー2343」の底部の1/4ネジを緩めパーツを2つに分解します。

SmallRig Samsung T5 SSD用マウント クランプ BSH2343

「SmallRig外部SSD用汎用ホルダー2343」を分解した底部の1/4ネジがついている方をfp本体の側部のネジにはめ込み、「SmallRig コールドシューマウント アダプター(付属の1/4ネジも一緒に使用)」を「SmallRig外部SSD用汎用ホルダー2343」の本体の底部に写真のように取り付けます。

SIGMA fpにSmallRig Samsung T5 SSD用マウント クランプ BSH2343を取り付け方法

取り付けたら、写真のようにコールドシューアダプターを組み合わせれば、ほぼ完成です。

SIGMA fp SmallRig SSDホルダー設置例カスタマイズ

取り付け方がわかったら一度、SmallRig外部SSD用汎用ホルダーを外して、下の写真のようにSSDをホルダーに取り付け、前述て作ったマイクのパーツをSSDホルダーの側部にある1/4ネジに装着します。その他、使用するパーツは写真に写っているものを使います。

SIGMA fp + SmallRig SSDクランプ + RODE VideoMicroのマイク + USBケーブルの組み立て前の写真

装着の詳細写真はこちら。

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-側面構図
SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-前面構図
SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ-背面構図

最後に

以上で完成。外付けのSSDとマイクがあるのでケーブルなど多少ごちゃごちゃしてしまいますが、かなりコンパクトで軽量なカスタマイズになっています。SIGMA fp以外の他メーカーのカメラにも活用できる点もあるかと思います。正直、このような記事に興味のある方は少ないと思いますが、わずかでも参考になる方いるのであればと記事にさせて頂きました。

追記:SIGMA fpのホワイトノイズ・ヒスノイズでお悩みの方へ
SIGMA fpのホワイトノイズ・ヒスノイズでお悩みではありませんか?結構色々と試行錯誤し行き着いたのがこちら、「ZOOM H1n」ミラーレス一眼カメラマイクのホワイトノイズ対策に効果大!?、是非読んでみてください。ホワイトノイズ・ヒスノイズの悩みから解放されるかも!?

「ZOOM H1n」ミラーレス一眼カメラマイクのヒスノイズ対策に効果大!? 「ZOOM H1n」ミラーレス一眼カメラマイクのホワイトノイズ対策に効果大!?
SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ前方上部側面構図
SIGMA fp + SIGMA 45mm 2.8 DG DN Sigma fp「AFが進化!?」新しいカラーモード「パウダーブルーの作例」 曽木の滝/鹿児島県伊佐市 SIGMA fp 4K「Color Mode Off / Teal & Orange テスト映像」制作で感じたこと