撥水シェード(オーニング タープ)で代用カーポートを設置

撥水シェード(オーニング タープ)で代用カーポート

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DIY企画、今回は車の日射しカット、雨除け対策として撥水シェード(オーニング タープ)で代用カーポートを設置。

ローコスト、お手軽感から選んだ代用カーポートだったが、とにかく問題が山積。

試行錯誤の一部始終を紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

結論:代用カーポートを設置して

車の日差し・雨除け対策に効果あります!

ただし、

台風のような強風では設置不可。(取り外しが必要)

生地の耐久性の問題あり。(定期的な交換が必要になる)

スペースやその他事情で、撥水シェード(オーニング タープ)以外に設置が難しい場合や、短期的な設置を目的としている方向きで、それ以外な方は、他の手段を検討されることをおすすめします。

撥水シェードを選んだ理由

  • 車の日差しと雨除け対策。
  • 一時的なカーポートとしての代用。
  • なるべく低予算で設置したい。
  • 手軽に短期で設置したい。
  • 容易に解体、撤去できるもの。

我が家には、ガレージ、倉庫、カーポートは無く、2台の車は青空駐車、先々はガレージ設置も考えていますが、土地の整地や資金面の問題でなかなか準備が進まず、現時点では実現には少々時間を要するため、それまでの繋ぎとして代用カーポートを設置することに。

このような背景から、「低予算」「手軽・短期」「解体撤去が容易」な日差しと雨除けのできる代用カーポートを導入。

準備したもの・費用

準備したものはこちら

  1. 撥水シェード セイル 3.6M X 4.8M / 4,280円
  2. 胆管パイプ 2m × 2本 / 1,280 × 2 = 2,560円
  3. 胆管ブロック 2個 / 1,380 × 2 = 2,760円
  4. Uボルト 2個、ナット、ワッシャー各4個 / 合計 188円
  5. フック 数個 / 550円(追加購入)
  6. ハトメセット / 1,999円(追加購入)
  7. タルキ止め単管クランプ / 208円 × 2 = 416円(追加購入)
  8. インスタントコンクリート20kg ×3袋 / 648 × 3 = 1,944円(追加購入)

合計:14,697円

撥水シェード(オーニング タープ)

撥水シェードは、車のサイズやスペースに応じて選びますが、日差し除け・雨除けだと車両サイズより、ひと回り以上大きなサイズが必要になりますが、予算もおさえつつ、大きなサイズを探すとなると選択肢は少ない。

購入したのは、日よけの定番撥水シェードオーニング 3.6M X 4.8M の色はアイボリー。 

撥水・UVカットの日除けウォーターブロックサンシェード。

ちょうど求めていたサイズ感でしたが、これを掲載の際に調べてみると、購入したショップで、このサイズは完売したようです。

こちらにもサイズ、中身もおそらく同じと思われるものがありましたので掲載しておきます。

他に、こちらの3×4mなど長さが異なるものもなど、多数販売されていますので、他のショップ、メーカーなどをチェックしサイズや素材の商品を探してみてください。

なお、日よけだけなら、オーニング ターフより透かしタイプの通気性の良いサンシェードが安価に手に入ります。

色は、一番明るい(白に近い)アイボリーを選択。

屋内へ光が入る動線だった為、暗い色だと屋内が暗くなる懸念があったので、白に近い明るい色を選択。

思惑どり、屋内は暗くなることは無く、光を取り込み明るい状態をキープ、いや…むしろ、レフ板効果で明るくなったようにも感じる。

筆者と同様に、明るさ重視するなら暗い色は選ばずなるべく明るい色を選ぶ方が良いだろう。

設置例1

実際に設置した画像をご覧ください。

オーニング タープ(シェード)設置- カーポート代用(4箇所で固定)

片側はテラスの柱を利用。

台風などの時にも着脱が容易にできるように柱にフックを付けて、引っ掛けるだけで取り付け可能にした。

撥水シェード(オーニング タープ)フック取り付け- カーポート代用

片側は胆管パイプを使用。

穴を掘り、胆管用の基礎ブロックで固定。

埋めただけなので、基礎としては弱いのが不安。

胆管パイプと基礎ブロックブロック

胆管パイプに、穴を開けUボルトをナットで固定。

胆管パイプにUボルトを取り付け

荷締めベルト等を使うことでシェードを張りやすくなります。

ちなみに付属品で付いている紐は、これ。

付属品の紐 撥水シェード(オーニング タープ)

こんなので固定するの!?(汗)

耐久性、使い勝手からも流石に使えません。おまけ的な物でしょう。その分、安いので全く問題なし。(他のものを付けて価格がが上がるくらいなら、むしろこれでOK!)

購入したシェードは、四角の金具に付属の紐を引っ掛けて取り付けるタイプですが、サイズも長めということもあり、ご覧のように、多少、”たるみ”があります。

オーニング タープ(シェード)設置- カーポート代用(4箇所で固定)上から見た画像

シェードの”たるみ”があるので、雨水が溜まりやすくなるのが気になる。

設置例2(改善バージョン)

購入した撥水シェードは四角に取り付けてある金具で固定し設置するようになっていますが、

4箇所だけでの固定だと、シェードの重みで、どうしても”たるみ”が出やすくなってしまう。

ということで、

シェードの”たるみ”を改善してみます。

現在4箇所だけでの固定されているわけですが、テラス側の2箇所固定を7箇所に増やすべく、シェードに穴を開けハトメを取り付け、フックで引っ掛けるように改善しました。

ハトメを取り付けた撥水士エードをフックに引っ掛けて設置

改善バージョンはかなりいい感じです。

撥水シェード(オーニング タープ)の”たるみ”がかなり改善され見た目にも美しい。

雨が降ってもこれならばシェードに溜まることなく流れ落ちてくれそうな予感…

設置・改善バージョン1- 撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用(4箇所+ハトメ取り付けの5箇所で固定)

ハトメセット

ハトメ用の打ち具とハトメ12mmがセットになったハトメセットを購入。

ハトメ用の打ち具とハトメ玉 12mm ハトメセット

ハトメパンチにするか迷ったが、ハトメパンチは、少しズレると変形して失敗するなど、コツも必要で、付ける場所も制限されるというデメリットもある。

今回は特に、素材や厚みからも失敗しやすそうな印象を感じたので、しっかり取り付けできそうな、打ち具にした。

ハトメセットの内容は「100組両面ハトメ(12mm)」 「両面打ち台」「 ホック打ち具」「 穴あけポンチ」

ハトメ用の打ち具とハトメ玉 12mm ハトメセットの中身(100組両面ハトメ、 両面打ち台、 ホック打ち具、 穴あけポンチ)

このたるみを最小限に抑えるために、オーニングに穴を開けハトメを取り付け、引っ掛ける箇所を増やす。

実際にハトメを取り付けたのがこちら。

表面。

シェードにハトメを取り付け・固定(ハトメ表面)

裏面。

シェードにハトメを取り付け・固定(ハトメ裏面)

ハトメは12mmを使っていますが、先々の耐久性を考えると、フックに引っ掛けるだけだし、ハトメの径がもう少し小さくても良かったかも!?

ハトメの取り付けかた

取り付ける際の写真を撮影していませんでしたので、イメージの写真を撮影し使用しております。

まずは、撥水シェードの縁の折り返しがある丈夫なところにハトメが入るくらいの穴を開けます。

なお、ご想像のようにシェードの生地は「穴あけポンチ」ではあきませんので、カッターで、+に切り込みを入れ穴を開けます。(丸くカットする必要はありません)+に切り込みをいれ、ハトメのオス…凸の形をしたほうが穴に入ればOK!

オス側を打ち台に乗せ、シェード (画像はシェード生地の代わりにティッシュを使っていますのでご了承ください)を間に挟むようにハトメのメス凹を上から被せます。

「 ホック打ち具」を下の画像のように置き、

ハトメ用の打ち具の使い方・ハトメの取り付け方法

ちなみに、初めて使用する方のために…上の生地の除いた状態ですと、このようになっています。

ハトメ打ち具の使い方(生地なし状態)

あとは金槌で叩いて打ち込むだけ。

ハトメをホック打ち具と金槌を使い打ち込む

今回、5箇所に穴を開けハトメを取り付けましたが、一度も失敗することなく取り付けできました。ハトメパンチよりは失敗も少なくしっかり固定できるのでお勧めです。

デメリットとしては、叩く時に音が多少響くので、マンションなどにお住まいの方には向かないかもしれません。

雨水の”たまり”問題発生!!

雨水がたまる問題-撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

設置したタイミングが、夏のにわか雨の多い時期だったので、検証するにはいい時期であったが…

早速、問題発生。

あの、綺麗に張られたシェードに水が溜まり、この有様。

基礎を手抜きしたため、胆管パイプも重みで傾いてきている。

下から撮影した画像を見てもお分かりのようにかなり水が溜まって、生地を通してポタポタと水が落ちてくる。

雨水がたまる問題-下からの水たまりアングル。撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

雨水の”たまり”の原因

「基礎がしっかりしていないため、胆管パイプが雨の重みで傾き、シェードが”たるみ”そこに雨水が溜まる」と思われ、基礎が動かないようにしっかり設置することが、改善策になると考えたが、もう少し観察してみることに。

こちらが上から撮影した写真。

縁の折り目の部分より、どうしても、高さが低くなるために水が溜まりやすいのが一番の要因と考える。

雨水がたまる問題-上からの水たまりアングル。撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

よくよく観察していると、この撥水シェードは、ある程度は水を弾いてくれるが、生地に300Dポリエステルを使用したシェードネットなので生地の表面には凸凹があり、その影響もあるのか斜面を流れ落ちるのが遅く時間が掛かってしまう。

このことからも雨が降ると重みが増すため、基礎が動かないように頑丈にやり直す必要があるのはもちろん必要だが、それだけではダメ。

きっと、多少の雨水が溜まるのは避けられないだろう。

シェードの傾斜に角度を付けないと、雨量が増えた際に水が流れ落ちていくスピードが遅すぎて間に合わないはずだ。

ただ、庭の空間、利便性を考えるなら、あまり傾けたくない。

理想は上記の「設置例2(改善バージョン)」だったので、少々不便にはなるが、こればかりは仕方がないので、雨水が溜まらずにスムーズに流れるぎりぎりの傾斜に調整するしかない。

設置例3(さらに改善バージョン)

上記の「雨水の”たまり”の原因」から、「胆管パイプの基礎のやり直し」と「撥水シェード(オーニング タープ)の傾斜の角度調整」を実施。

しばらく、施工は行わず撥水シェード(オーニング タープ)の角度や張り具合による「雨水の”たまり”」を1ヶ月ほど検証。ちょうど台風接近や雨の多いタイミングでしたので、検証にはいいタイミングでした。

まずは、設置した写真をご覧ください。これが現在の完成形です。

ビフォーアフター改善後(正面)|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

この角度にすることで、雨水の流れが良くなり、「雨水の”たまり”」が解消。

これまでの検証では「雨水の”たまり”」はできていません。

「設置例2(改善バージョン)」で「雨水の”たまり”」が発生した際は、シェードの生地を通してポタポタと水が染み落ちていましたが、「雨水の”たまり”」ができなくなったことで、このような症状もなくなりました。

ただし、生地素材の特性上、多少は水が染み込んでしまうので、雨量の多い場合には雨漏りのような症状が出る可能性は否定できませんが、傾斜を持たせたことで、これらも撥水シェード(オーニング タープ)伝いに流れ落ちるので、車にポタポタと雨水が落ちるなんてことにはなりにくく、あっても極少量というレベルです。

欲を言えば、傾斜をさらに傾けると、より大量の雨でもたまりにくく安心かもしれませんが、車の高さなどを考えると現状では、これが限界。

ということで、施工内容をご覧ください。

胆管パイプ基礎のやり直し(施工)

雨や風でたるんでしまった撥水シェード(オーニング タープ)を何度も貼り直しているうちに、やわな土台に設置した胆管パイプは傾き、ご覧の有り様。

胆管パイプの土台が弱く傾く|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

まずは、胆管パイプの基礎のやり直します。

土を掘り起こすと、胆管ブロックを埋めただけの状態があらわに…。

これでは傾きますよね。ただ、後々は撤去したいという考えもあり、あえて簡易的な施工にしたという経緯もありました。

胆管パイプの土台用「胆管ブロック」施工|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

追加したのは、タルキ止め単管クランプを2個

インスタントコンクリート20kg × 3袋

インスタントコンクリートは、砂、砂利入りで水を混ぜて練るだけなので楽で労力的なメリットは大きいです。ちなみに、インスタントセメントは砂利無しなので、このような施工の場合には向きません。

ネット通販で購入すると送料も込みで高くなりますので、最寄りのホームセンターで購入するのが良いです。

型枠をつくりコンクリートを流し入れて固めます。

胆管パイプの土台をコンクリートで土台施工|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

当初は、胆管ブロックの土台もあるし、インスタントコンクリート20kgが2袋あれば足りると思って選びましたが、足りず、もう1袋追加。

予算面で考えれば、セメント・砂・砂利でコンクリートを作ったほうが安くなるし、なんなら、もう少し土台をしっかり施工すべく、ケチケチせずにたっぷりのコンクリートで仕上げる方がよかった…という反省点もありました。

撥水シェード(オーニング タープ)の角度をつけるために、胆管パイプに固定する位置を下にずらしますが、そのままでは荷締めベルトが上にズレ上がって行くので、ズレ上がりを防止するために「タルキ止め単管クランプ」を固定。

荷締めベルトまたはカーキャリア用荷締めベルト|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用
ビフォーアフター改善後(サイドフロント側)|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用
ビフォーアフター改善後(サイドバック側)|撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

多少のたるみはありますが、これ以上引っ張ると、撥水シェード(オーニング タープ)にもかなり負荷がかかってしまい、耐久性にも影響しますので、このくらいに抑えておきました。

撥水シェードのたるみ具合。ビフォーアフター改善後(斜め上側から) |撥水シェード(オーニング タープ)設置- カーポート代用

まとめ

撥水シェード(オーニング タープ)の劣化や寿命、胆管パイプ土台のトラブルなどのことを考え、台風など風が強い日には取り外すことは前提になりますが、雨や太陽光から車を守るための役割を十分に果たしてくれます。

あとは、撥水シェード(オーニング タープ)の耐久性がどのくらいか?という点はコスト面で気になる点です。

できれば、3、4年くらい使えると、買い替えのコスト面では嬉しいかな?といったところです。

いずれにせよ、個人的には期限付きの簡易ガレージという使い方が好ましいと考えます。