疲れない草刈機選び!マキタ18V充電式を比較「スプリットMUX18DRGMとMUR191LDRG」

マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGMとMUR191LD」

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夏場の長時間の草刈り作業は重労働です。

作業後の疲労、背中・腰痛、腕の筋肉痛、そして生い茂った雑草から解放されたい…

このような筆者と同じお悩みをお持ちの方や、充電式草刈機選びで迷っている方へ…

とにかく、疲れにくい草刈機選びをテーマに

手軽に扱える高性能のマキタ18V充電式チップソー草刈機(刈払機)「スプリットMUX18DRGM」と「MUR191LD」を購入し使い心地、疲労負担度を比較。

バッテリーの持ち、作業性、重さ、操作性、使いやすさからメリット、デメリットまで紹介します。

マキタ18V充電式草刈機「MUR191LDRG」疲労の原因とは!?

自宅の庭や斜面、土手の草刈り用としてマキタ18V充電式草刈機「MUR191LDRG」ループハンドルを使用していたが、腕や腰、背中への負担が大きく、長時間の草刈り作業の疲労、腰痛、筋肉痛に悩まされる。

マキタ18V充電式草刈機「MUR191LD」ループハンドル分割棹(さお)組み立て式

疲労による負のスパイラル

  • 筆者のような貧弱人は、腕の筋肉痛や背中・腰痛などのダメージが翌日以降も残るため、草刈りが憂鬱でならない。翌日以降のスケジュールも気にしてしまうので、気軽に草刈りができない。
  • 慢性的な腰痛などに悩まされる。

心理的に、草刈りへの嫌悪感が増していく。

  • 何回も大変な草刈りをやりたくない。
  • 草刈りが億劫になる。
  • 少しでも草刈りの回数を減らしたい。

重い腰が上がらなくなり草刈りの回数が減ると

  • 草刈りが後手後手になり、庭やその周辺の景観が悪い。
  • 草が伸びてからだと、余計に作業の労力も必要になる。

そもそも、貧弱なあなたが問題では?と言われそうですが…3〜4kgの重量がある草刈機を抱えて長時間の作業ともなれば、体力に自信がある方でも楽ではないはずです。

草刈機の操作・刈り方に問題はないか?

草刈りの経験値がほとんどない筆者なりに、持ち方、刈り方を対策。

さらに「マキタ両肩バンド アッセンブリ」を別途購入し対策も行うなど試行錯誤し一定の効果はあった。

マキタ両肩バンド アッセンブリ

しかしながら、根本的な改善には至らず。

とにかく少しでも疲れない充電式草刈機がほしい

対策をすればするほど、「MUR191LDRG」の先端部(刈部側)の重さが気になり、疲労の大きな要因になっていることがわかってきました。

先端のモーター部の重さが660gと充電式草刈機のモーターとしては軽量ですが、チップソーの重さ300〜400g、カバーも加わると1kgは超えます。

モーター部 マキタ18V充電式草刈機比較「MUR191LD」ループハンドル

さらに先端側にかかる棹(さお)の重さも考慮するとそれ以上。

10分、20分程度の作業なら苦にはなりませんが、長時間の作業になればなるほど、じわじわとその重さが堪えます。

筆者の場合、実作業が2時間以上、休憩時間を取りながらで合計2時間半〜3時間。

とにかく、後半は腕や腰、背中のどこかしらが疲労で辛い。

多少、疲れない作業方法のコツは掴んできたので、使い始めた当初よりは改善されましたが、それでも長時間の作業は堪えます。

とにかく少しでも疲れない充電式草刈機がほしい、そんな思いから、草刈機を再検討。

疲れない草刈機選びのポイントは「重心バランス!?」

MUR191LDRGループハンドルの場合、660gのモーターが先端部にあるために、ハンドルを持つ左手で、この重さの大部分を支えることになります。長時間の作業は腕がパンパンになります。

これを改善する方法(コツ)は、右手の使い方にあります。

草刈機を付属の「肩掛けバンド」や、別売りの「マキタ両肩バンド アッセンブリ」で肩掛けすることが前提になりますが、

肩掛けバンドマキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM/MUR191LD」

右手(後ろ側の手)を下に押して、草刈機の後ろ側に荷重かけることで、先端側が持ち上がり、結果的に左手の負担が減るというわけです。

ループハンドルの草刈機の持ち方とコツ

※あくまでも、筆者独自の考えで疲れない刈り方を模索した方法であり、この使い方が正解ではありません。

これで一定の効果はありますが、先端部のモーターの重量もあり、右手で押す力もやや強めに押し続け前後のバランスを取りながら刈り続けなければならないので、作業が安定せず満足のいく改善案ではありません。

特に傾斜のある土手で、これを続けるのは難易度が高く、もはや楽なのか何なのかよくわからなくなる状態。

この説明で、お分かりになる方もいるかもしれませんが、

MUR191LDRGのようなモーターが先端側にあるタイプは前後のバランスが良くないということです。

マキタ18V充電式草刈機「スプリットMUX18DRGM」を選んだ理由

マキタ18V充電式草刈機「スプリットMUX18DRGM」ループハンドル分割棹(さお)組み立て式

MUR191LDRGの重心バランスの欠点を解決すべく、エンジン式同等の最適重心バランスを持つ「スプリットMUX18DRGM」ループハンドルを購入。

条件は二つ

  1. 18V充電式
  2. モーターを後方にレイアウトしたエンジン式同等の重心バランス

用途から、36V 40V充電式ほどのパワーは要しない、18Vで十分。これまでも不便は無く、18Vの方が軽量であることもメリットと考える。

モーターを後方にレイアウトし、先端部が軽量化されたことで重心バランスが改善され作業性がアップ。

写真の左はMUX18DRGM、右が先端にモータを搭載したMUR191LDRG。

先端(チップソー周辺)部 マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM VS MUR191LD」

写真の上がMUR191LDRG、下が後方にモータを搭載したMUX18DRGM。

スイッチ,モーター、バッテリー部の横からのアングル マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM VS MUR191LD」

「スプリットMUX18DRGM」vs「MUR191LDRG」比較

全体 マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM VS MUR191LDRG」
主要機能MUX18DRGMMUR191LDRG
電動機DCブラシレスモータDCブラシレスモータ
バッテリリチウムイオンバッテリリチウムイオンバッテリ
電圧直流18V直流18V
回転数(min)低速:5000 高速:7000
23mLエンジン式同等
低速:3500 中速:5100 高速:6000
22mLエンジン式同等
連続運転時間(分)低速:60 高速:31低速:240 中速:110 高速:80
充電時間実用充電:約27分
フル充電:約40分
実用充電:約27分
フル充電:約40分
ドライブモード高速/低速楽らくモード/高速/中速/低速/カラミトリ
AFT
APT
刃物径(mm)230mm230mm
寸法(mm)長さ:1840 幅:230 高さ:175長さ:1836 幅:251 高さ:236
質量(kg)4.13.1
価格
2022/9月調べ
68,700円(税別)
楽天 48,180円(税込)
 56,100円(税別)
Amazon 44,636円(税込)
付属品チップソー(刈刃)
刃物(刈刃)カバー
肩掛けバンド
保護メガネ
ボックスドライバ13-16
六角棒スパナ4
アクセサリバッグ
刈払アタッチメント
バッテリBL1860B(18V 6.0Ah)
充電器DC18RF

ツールバッグ
チップソー(刈刃)
刃物(刈刃)カバー
肩掛けバンド
保護メガネ
ボックスドライバー
六角棒スパナ4
アクセサリバッグ
バッテリBL1860B(18V 6.0Ah)
充電器DC18RF

重心バランスを比較

今回の一番のポイントである重心バランスを比較。

実際に草刈機を手で持ち、前後が水平になる支点がどこにあるかを検証。

「MUR191LDRG」ジョイント部より少し後方が(つりあいが取れる)支点。

重心バランス比較 マキタ18V充電式草刈機比較「MUR191LD」

「MUX18DRGM」ループハンドル部より少し後方が(つりあいが取れる)支点。

重心バランス比較 マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM」

ご覧のように、MUR191LDRGに比べMUX18DRGMが後方に支点があることがお分かりいただけると思います。

主要機能を比較

機能、付属品の異なる部分を中心に、違いを紹介します。

共通する機能として、

18Vの充電式バッテリー、DCブラシレスモータ、AFT(キックバックを起こした時に発生する、急激な回転数の低下を検知し、刃物を素早く停止)、APT(防滴・防じん)、チップソーの刃物径(mm)は230mmと共通。

モーターパワーとモードが異なる

スイッチ,モーター、バッテリー部 マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM VS MUR191LD」

先端にモータを備えた「MUR191LDRG」は、22mLエンジン式同等のパワーを持ち、低速:3500 中速:5100 高速:6000の3段階のモード切り替え、草の密度で自動変速する「楽らくモード」、草が絡んだ際の「カラミトリ」の機能を備える。

スイッチ部 3段階モード・楽らくモード・カラミトリ」マキタ18V充電式草刈機比較「MUR191LDRG」

モーター部を後方にレイアウトし、先端部が軽量化された「MUX18DRGM」は、23mLエンジン式同等のパワーを持ち、低速:5000 高速:7000の2段階のシンプルなモード切り替えのみ。

MUR191LDRGのように3段階モード、楽らくモードやカラミトリの機能はありませんが、低速:5000だけで作業することも多く不満はありません。MUR191LDRGでも楽々モードではなく中速:5100だけで作業することも多い。カラミトリはあるに越したことはないが、なくても困るものではない。

スイッチ操作部 2段階モード マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM」

連続運転時間が違う

MUR191LDRG」の連続運転時間が低速:240分 中速:110分 高速:80分に対し、「MUX18DRGM」は低速:60分 高速:31分

ほぼ、同じ回転数で比較すると、MUR191LDRGの中速(5100 回転/分)110分に対し、MUX18DRGMの低速(5000 回転/分)60分と、バッテリーの持ちはMUR191LDRGが圧倒的によい

草の密度など負荷のかかり方にもよるが、実際に使ってみた印象としては、カタログスペックの50%も持てば良いというレベル。

重さ

MUR191LDRG」の重さが3.1kgに対し「MUX18DRGM」4.1kgとその差は1kg。

1kg増なので手で持った印象も少々重く感じますが、実際の作業では肩掛けバンドも使いますし、先端部が軽くなり、重心バランスが後方よりになったことで、MUX18DRGMのほうが軽く感じるほど軽快に作業できます。

長時間の作業では軽さも大事ですが、それ以上に先端部が軽さ・重心バランスの重要性を感じます。

ループハンドルの大きさ、形状が違う

好みによるところで良し悪しの判断が難しいですが、ループハンドルの大きさ、形状、グリップのロックオフレバーなどが違います。

ループハンドル形状の違い マキタ18V充電式草刈機比較「スプリットMUX18DRGM VS MUR191LD」

付属品

どちらもほとんど同じ内容となりますが、異なる点も多少ありますので紹介します。

バッテリー・充電器

バッテリー、充電器がセットになった商品は、どちらもバッテリBL1860B(18V 6.0Ah)、充電器DC18RFが付属されています。

バッテリBL1860B(18V 6.0Ah)、充電器DC18RFが付属

ツールバッグ

「MUX18DRGM」のみツールバッグが付属されています。

かなりしっかりしたケースで、収納や持ち運びに便利。

MUX18DRGM ツールバッグ付属

チップソー

付属されるチップソーが違います。

MUR191LDRGには「マキタ DCホワイトチップソー230mm」、

MUX18DRGMには、「マキタ 軽快チップソー230mm」が付属されています。

実売価格について

「スプリットMUX18DRGM」「MUR191LDRG」はバッテリBL1860B(18V 6.0Ah)、充電器DC18RFが付属した商品の価格となっています。また、本体のみ「電池・充電器なし」の商品も販売されていますので購入の際はご注意ください。(価格差があるので分かるとは思いますが…)

メーカー価格ではスプリットMUX18DRGMが高くなりますが、amazon/楽天の実売価格(2022/9月調べ)の最安で比較するとほとんど価格差はありません。

メリット・デメリット

「スプリットMUX18DRGM」と「MUR191LDRG」を比較して紹介してきましたが、どちらがいいか判断できない…とお悩みのかたに、それぞれのメリット、デメリットをあげ、どんな人にオススメかまとめました。

マキタ18V充電式草刈機「スプリットMUX18DRGM」ループハンドル

スプリットMUX18DRGM

メリット

・重心バランスが良く刈りやすく疲れにくい。

・チップソー周りの手入れがしやすい。

重心バランスが良い「スプリットMUX18DRGM」により、長時間の作業で腕や背中、腰に負荷がかかり易く疲れやすいという悩みも、ある程度は解消。もちろん全く疲れない、負担がないということはありませんが、「MUR191LDRG」よりも刈やすく疲れにくくなったことは間違いありません。

モーターを後方にレイアウトしたことで、汚れやすいチップソー周りの手入れがしやすい。

デメリット

・バッテリーの持ちが悪い。(連続運転時間が短い)

・長時間作業、刈り面積が広い作業には不向き。

・若干重い。

連続運転時間がとにかく短い。

基本的に「MUX18DRGM」の場合、低速(5000 回転/分)でも十分なパワーがあるので低速運転で作業していますが、カタログスペックで最大60分の連続運転時間に対し、当方の作業環境では30分も持ちません。

作業している間に予備バッテリーを充電して使いまわそうとしても、フル充電(約40分)どころか、実用充電(約27分)も間に合わないことも多々あります。

2時間以上作業を要することが多いなかで、予備バッテリー1個では少々不便かもしれませんが、充電完了までの待ち時間を休憩時間として有効活用すると良いでしょう。また、長時間の連続使用はモータにも負荷となり好ましくないので少し休ませることができるとプラスに考える。

とはいえ、長時間、連続的に作業をしたい場合には不便です。

解決策として、予備バッテリーを2個+充電器を2台体制にすれば、バッテリー問題は解決できます。

ただし、バッテリーを2個、充電器1台を追加購入すると、それだけで3.5万〜の費用が必要となります。ちなみに互換バッテリー・充電器などが安価に販売されていますが、故障やトラブルの原因になる可能性もあるのでお勧めしません。

重さに関しては、MUR191LDRGに比べ1kg重くなりますので、持ち運びの際に若干重い。

こんな人におすすめ!

・エンジン式同等の重心バランスを持つ草刈機が欲しい方。

・少しでも疲れない+18V充電式のループハンドルにこだわる方。

・作業しながら予備バッテリーを充電できる環境がある。

・庭などの小規模な作業で使用。

・手入れしやすい草刈機を好む。

・収納や車積載の利便性で分割棹(さお)を好む方。

MUR191LDRG

メリット

・バッテリーの持ちが良い。(連続運転時間が長い)

・刈り面積が多少広めの作業にも向いている。

・軽い

「MUR191LDRG」の場合、草の密度で3段階(低速/中速/高速)・自動変速する楽らくモード、または中速(5100 回転/分)でも十分なパワーがあるので中速運転で作業していますが、中速の場合カタログスペックで最大110分の連続運転時間に対し、当方の作業環境では40〜50分程度。

MUX18DRGMに比べバッテリーの持ちがいいので庭など刈り面積が狭い場合、バッテリー1個、もしくは予備バッテリがもう1個あれば足ります。

充電できる環境での作業でも、予備バッテリーが1個あれば作業している間に予備バッテリーを充電して使いまわすこともできるので、刈り面積が多少広めの作業にも対応できます。

デメリット

・先端のモーター部が地味に重く、作業時に扱いにくい。

・長時間の作業は疲れやすい。

バッテリー持ちが良いので、刈り面積が多少広めの作業にも向いているといいましたが、反面、先端のモーター部が地味に重いので、扱いにくく長時間の作業は疲れやすい。筆者のような貧弱人には腕の筋肉痛や背中、腰痛などのダメージが翌日以降まで残るため、草刈りが憂鬱でならない。

これはループハンドルが、左手だけに負担がかかりすぎるのも要因の一つと考えます。そこで、ループハンドルではなく、両手で支え重さを分散できるUハンドルをチョイスするのも一つの方法。疲労面の改善にはなるかも!?

Uハンドルは平地、ループハンドル、2グリップは傾斜地に向いているとされているので、平地の草刈りがメインの場合、なおのことUハンドルがいいかもしれません。

ちなみに、筆者の場合、急な傾斜地が半分以上ですので、ループハンドルを使用していますが、MUR191LDRGは先端のモーター部が重いので、傾斜地で扱い易いと感じれず、かなり難儀な作業です。

こんな人におすすめ!

・バッテリー持ちの良い(連続運転時間が長い)草刈機が欲しい方。

・作業時間が短い:満充電したバッテリー1個だけでできる作業量(〜40分以内)、面積が広い場合は数日に分けて1日の作業は短時間で済ませる方。

・予備バッテリー等も含めなるべく低予算で、十分なパワーを持つ草刈機が欲しい方。

・収納や車積載の利便性で分割棹(さお)を好む方。

・Uハンドルタイプ「MUR191UDRG(分割棹)」「MUR190UDRG(標準棹)」をお探しの方。