災害に備え「日々の生活に防災を取り入れ習慣化する」

ミネラルウォーター

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「防災も習慣化すれば、あたりまえの日常」
大げさなことをする必要はない、ほんの少しずつ日常に取り入れるだけでいい…

2020年9月5~7日にかけて台風10号が九州に接近、北上。 ニュースでは、これまで経験したことがない暴風 大雨のおそれがあるとして、台風が接近する前に安全な場所への避難、防災対策を終えるよう強い呼びかけがあった。筆者は鹿児島在住ですが、この台風10号は鹿児島にとっては最悪のルートを北上…。いざ、防災の準備となると、どこまでやるべきか、どこまで想定した準備が必要なのか?なかなか難しいものであった。不運にも災害を経験した場合、防災への意識も高くなり考えさせられるものですが、誰しも、いつの間にかその意識は薄れ日常に戻っていくものです。防災グッズを購入し押し入れにしまっておく…。それはそれでいいことですが、日常の生活に防災を少しずつでも取り入れて、習慣化させることができれば、防災意識を維持することにもつながり、無理なく防災対策ができるのではないかと考え、自分に向けたメッセージ・記録として残しておくことにしました。これをご覧頂いているあなたも、恐らく防災への意識が高くなっているからこそ、この記事をご覧頂いているのだと思います。この記事をヒントに自分なりの防災の習慣化にお役立ていただければ幸いです。

巨大台風10号から学ぶ防災対策

九州は毎年、台風の影響を受けやすい地域であるせいなのか、よくない事ですが私も含め台風慣れしている雰囲気は感じます(私の勝手な印象かもしれませんが…)。しかし、今回に関してはニュースでも幾度となく「これまで経験したことがない暴風 大雨のおそれがある」として警戒を呼び掛けられていた為、スーパーなどに行くと食料品や防災関連の商品が品切れになるなど、これまでの台風とは違う雰囲気を感じるほど、周囲からの緊張感が伝わってきた。私もできる対策は可能な範囲で行った。

普段から防災意識

台風の場合、突然起こる地震などは違い、危険が迫っていることが予測できるため避難、防災対策の準備、心構えができるという点では対策をとりやすい自然災害です。一方、地震などの災害は突然起こり予測、準備ができません。普段から防災へ意識、準備がとても大切だと感じました。しかしながら、いつやってくるか分からない災害の為に、このモチベーションを継続することは容易ではありません。それならば日常に、無理なく防災を取り入れた生活に変化させ習慣化できれば、防災も当たり前の日常になるのではないかと考えた。

台風対策

巨大台風10号を経験しましたので、対策については色々と考えるきっかけになりましたので紹介します。地震、豪雨なの災害には役に立たない情報ですのでご不要な方はスルーして次を読んでください。家は昭和感漂う古民家をリノベーションして住んでおります。今回の台風は、暴風域では倒壊の恐れもあるほど強烈な風とのことで、築40年以上は優に超えた古い民家に住んでいるものとしては不安がよぎる。屋根はコンクリート瓦であるが、幸い5年ほど前に張替え済み。雨戸は近年のものとは違い、いささか手間のかかる作業となるが機能は十分に満たしてくれるので問題はない。ということで、雨戸の無い小窓の風対策と家周りの置物などを屋内に入れるなどの対策を行った。

雨戸のない窓の風対策

外から合板などで覆って窓ガラスを保護する方法もありますが、釘などで固定することができないケースがほとんどで現実的には難しい点もあります。補強があまかった場合、強風で合板が吹き飛ばされるなど、それはそれで危険です。そこで、よく聞く簡単な対策として、屋内側からテープを窓に貼る対策があります。万が一、台風でガラスが割れた際に飛散防止対策として有効とされています。但し、この対策は飛散防止対策としては一定の効果があるとされていますが、補強効果は無いのでご注意ください。ちなみにテープを窓ガラスに貼ると風圧に耐えられる強度が下がるとの説もあり、これが正しいとすれば、むしろ貼らないほうが良いということになります。しかも、テープを貼ることで、飛び散る破片が大型化する(テープにより本来なら分散して飛び散るガラスが分散しずらくなる)ために、危険度が増すとも言われています。ケースバイケースではあると思いますが、一概にどちらが安全、危険とも言えないところです。

一長一短

NHKの朝の情報番組「あさイチ」にて台風襲来に備えたガラス飛散防止対策としてテープの種類別に飛散防止効果を比較検証する放送があった。「クラフトテープ」「布製の粘着テープ」「養生テープ」「OPPテープ」の4種類で実験が行われたが、実験の内容としては、野球のピッチングマシーンでボールをガラスにぶつけその際のガラスの飛散を計測するといった内容です。台風時に強風で個体がガラスに飛んできた際の飛散を想定しているものだと考えます。この場合、4種類のどのテープでも、テープを貼らないよりも飛散を防ぐという意味では一定の効果が得られた。中でも伸縮性があるOPPテープが一番飛散防止効果が高いとの結論であった。この検証だけで見れば、テープを貼る効果はありそうだが、ボールが飛んできた場合であって、前述のように風圧による破損、さらに激しい破損に至るケースまで想定すると、飛び散る破片が大型化してしまうというリスクもあることも頭に入れておく必要があります。いざ剥がす時にはOPPテープなんか貼った日には大変です。粘着面は間違いなく残りますし、ちょっと大げさですが場合によっては剥がすのにガラス割れそうになるくらい剥がれない可能性もありますので、注意が必要です。

それならば、わざわざテープを貼ることはせず、何もしないほうが良いかもしれません。やるならば「段ボール×養生テープ」で屋内から貼る対策がベターではないかという、個人的な見解に(これが正解かは私も分かりませんが。)、しかし…またまた問題が。今回の台風の準備で感じましたが、実際に同じようなことを考え対策する人も多いということで、段ボールが入手困難になる可能性があります。いつ来るか分からない大型台風の為に段ボールを普段から準備する人なんていませんし、難しいところです。

雨戸のない窓用の防災アイテムを制作する

そこで、この際、いざという時のために準備し何度でも使えるものを用意する。という案を考えた。養生シートとして使われるプラダン(プラスチック段ボール)のようなもので窓のサイズに合わせカットし保管しておくのも良いでしょう。私の場合、小窓が数か所なのでこれを保管しておいても大して場所は取らないので、これを機に養生テープと一緒に準備しておくのも良いのではないかと思っています。他にも、冬場に窓の断熱対策に使う断熱シートやアルミシートという選択肢も良さそう、カットしなくて常備しておくだけでも良いかもしれません。いざという時にどこにあったか分からなくなるようでは本末転倒なので、保管場所を決めておく必要があります。「いつ来るか分からない台風の為だけに、そんな準備なんかできないよ!」というあなた…。それならば、次に訪れる大型台風が来た際には、この情報を頭に入れておき、早めに購入しておけば良いかもしれません。その際に何度でも使えるような素材を選び、しっかりと制作すれば、繰り返し使えるので万が一の時にも素早くより安全な対策ができるようになります。

いずれの対策を行うにしても、台風時の雨戸の無い窓の側は危険ですので、なるべく窓から離れて過ごすようにしてください。

ライフラインの防災対策

台風、水害、地震など様々な自然災害で影響を受けることが想定されるライフライン。今回の台風10号により、約1日半の停電の影響を受けました。やはり日常生活において電気が無いのは非常に不便であることを痛感しました。わが家はオール電化ではなく、水場のお湯、調理はガスを利用、田舎なのでガスは家に設置されたプロパンガスからの供給となるめ、災害の際にもライフラインが絶たれる可能性は低く、災害には強いと考えていました。水さえ出ればお風呂・シャワーだって使えるので安心だと思っていたらそれは間違いでした…。給湯器は電気が無いと動かないということに気付いていませんでした。(恥ずかしい)結局のところ、ガスコンロしか使えないということです。カセットコンロ・ボンベさえ準備していればオール電化だろうが大差はないということです。水道、電気のライフラインが絶たれるのは不便なのもです。

水の事前準備

防災:断水対策「浴槽に水を溜める、ペットボトル、ポリタンクに水を準備」

断水の時の為に、飲料用、トイレや日常の生活で使用するための水の確保が必要となります。つまり水を入れる容器を準備しておく必要があるということです。私は、普段から2Lのミネラルウォーターを購入し飲む習慣があること、サーフィンをするために、シャワー用として空ペットボトルやポリタンクをストックしてあることから、ある程度の水をストックすることは容易でした。さらに浴槽にもたっぷりの水を蓄えておきました。ペットボトルやポリタンクが邪魔になるようならば、折りたたみポータブル水袋、厚手のビニール袋などを常備しておくと場所も取らずおススメです。ビニール袋は簡易トイレとしても使えますし、防災用に常備しておきたいところです。

飲み水ですが、水道水で問題なければ、前述の準備だけで問題ありませんが、ミネラルウォーターが必要場合は、普段から常備する習慣をつけた方が良さそうです。今回、飲料水を買い出しに行ったところミネラルウォーターなどあちこちのスーパーやドラッグストアーで売り切れ状態でした。災害の際は真っ先に無くなる商品かもしれません。普段からミネラルウォーターを飲まれる方はら一定のストックを確保しながら消費していくのが良さそうです。私も普段から多少のストックはしておりましたが、その意識をもう少し持っておくようにしたい考えております。

停電の事前準備

停電で困ることと言えば、「夜の照明(灯り)」「タンク式でないタンクレストイレ(電磁弁)」「冷蔵庫」「コンロなどの調理器具」「お風呂・シャワー」「スマートフォン・電話などの通信機器」「冷暖房エアコン」あたりが大きなところではないかと思います。停電に関しては実際に体験しないと気付かないこともあるので、実際にわが家を停電して体験してみると、どんな準備をすればよいかが見えてくるかもしれません。興味がある方は、一日停電で過ごすなんてのもいいかもしれません。そこは自己責任でお願いします。

夜の照明

LEDセンサーライト USB充電式 懐中電灯としても使える

懐中電灯やランタン、ろうそくなどで対応できますが、万が一の火災等のリスクを考えるなら、省エネなLEDタイプの懐中電灯・ランタンなどの照明が良いでしょう。電池も充電式のものを普段から使かっておくと良さそうです。しかしながら、台風のような事前準備ができるケースではそれでも良いのですが、地震などの場合は準備ができません。そこでおススメしたいのがこちらの玄関や足元灯の室内夜間照明におススメ「Neporal LEDセンサーライト 」USB充電式です。

LEDセンサーライト USB充電式 玄関や足元灯の室内夜間照明におススメ「Neporal LEDセンサーライト 」USB充電式

普段から使用しているため、充電もこまめ出来ること、いざという時にサッと使用できる点もメリットです。普段、夜中に暗くて不便に感じる箇所に2,3か所取り付けておけば、普段は夜間の人感センサー照明として、防災時は懐中電灯として役立つ便利な照明です。

トイレ

わが家のトイレはタンク式ですので断水ではない限りトイレの使用は可能です。仮に断水であっても台風のような事前準備ができる場合は、水の備えをしていれば問題ありません。タンクレストイレは電磁弁の為、電気が必要となります。断水さえなければ電池等で使用することが可能なものもあるようですので、停電の際の対応方法を調べておくと良いでしょう。なお、電池で使用することができなくてもバケツ等で直接便器に水を流しこむことで対応できるので、恐らく問題はないかと思います。どの水栓トイレにも言えることですが、水の準備もできず、断水があった場合は、災害用トイレセットが販売されているので常備しておくことをお勧めします。

カセットコンロなどの調理器具

カセットコンロ

停電になった際に、調理をする上でコンロは欠かせません。カセットコンロ+カセットボンベは常備しておきたい。普段、焼き肉や鍋などをされる機会もあるかと思います。ホットプレートなどの電気調理器具も良いですが、この際、防災も兼ねて、焼き肉や鍋はカセットコンロで調理する。カセットボンベは無くなる前に追加するのではなく、防災を兼ねて最低限のストックを設定し消費しながら管理する。ご飯も電子ジャーだけに頼らず、定期的にガスコンロで土鍋でおいしいご飯を炊くなど普段の生活に取り入れ楽しみながらも防災対策に取り組むのもいい。

冷蔵庫

無印良品の冷蔵庫

生鮮食品など冷蔵庫にあるものは、なるべく無駄にせず災害時の食料にしっかりと使いたいところです。わが家ではアウトドア等の為普段から、空の350ml・500mlペットボトル数本に水をいれて冷凍庫に常備しています。市販の保冷剤も常備しています。今回、停電になった際に、食料を冷蔵室に一か所にまとめ、水を冷凍したペットボトルと保冷剤にて保存したことで、停電になってもしっかりと冷蔵庫として機能させることができました。事前準備ができる場合はもう少し、ペットボトルの本数を増やしたり容量の大きなものも追加しておいても良さそうです。なお、私の個人的な印象としては市販の保冷剤よりもペットボトルで水を氷していたものの方が、保冷効果として長持ちするように感じます。もちろん、その容量によって結果は異なりますが、500mlの容器であればかなり長持ちします。あとは、冷凍庫に常備するためのスペース確保が条件となりますので、ご自身で判断してください。

停電時の防災の備え:ペットボトルの水を冷凍。

スマートフォン・電話などの通信機器

予備の充電バッテリーは準備しておきたいところです。車をお持ちの方であれば、車のシガーソケットに接続できる機器を準備しておく。車に関してはガソリンは普段から燃料が無くなるギリギリまで給油しないのではなく、なるべく半分以上減ったら満タンする癖を付けるのも、いざという時の防災対策になります。可能であれば大容量のポータブル電源や折り畳み式などのソーラーパネルチャージャーなどがあると安心でしょう。

防災:停電対策「携帯、ポータブルバッテリー/スマートフォンや携帯電話の予備電源」

ちなみに、筆者は個人事業主で自宅での仕事をしております。今回のように被害が少なく、周囲の多くは普段の日常生活に戻っており、私の地域など一部が停電で生活に支障が出る場合は、パソコン、インターネットが使用できない為に全く仕事ができなくなってしまい、正直困りました。大きな災害であれば、仕事どころではなくなるのでしょうが…。今回のようなケースが今後もあるとすれば、簡易的なソーラーチャージャーやポータブル電源などがあったら便利だと感じました。今回は1日程度でしたので、大した問題ではありませんでしたが、数日間の停電があるのであれば正直困るので、導入したいところです。ただ、今のところ普段使用する機会もほぼ無いので、少し検討してみたいと思います。

お風呂・シャワー

水道カラン

オール電化の場合は、シャワーは難しいですが、ガスに関してはポータブル電源があれば給湯器の電源として利用できるのでシャワーの使用が可能です。調べる限り、使用時の消費電力もそれほど高くなさそうなので現実的に可能ではないかと思われます。

冷暖房エアコン

消費電力も高いので、ポータブル電源では厳しい、暖房に関しては石油ストーブが使用可能なケースでは対策は可能ですが、この点は私も難しい問題と感じています。

備蓄品

水や食料品などの備蓄品は 最低限3 日分程度を備えるよう推奨されているようです。東日本大震災など過去の災害の教訓を踏まえると、1週間分以上は備蓄が必要となります。食料は調理不要なものを用意しておきたい。トイレットペーパー、ティッシュ、生理用品やラップ類、電池、食器類など日用品など、災害に必要なものをリストアップし普段から一定のストックを持ちながら消費するようにしたいものです。なお、3日分とは1週間分とはどのくらいかなんて、すぐに答えは出ないものです。(調べれば目安が紹介されています。)家族の人数が多ければそれだけストック量も増えます。保管スペースにも限界がありますので、まずはできる範囲の量で実施すればよいと考えます。そのストックで何日ぐらいの備蓄となるかも計算しながら、備蓄スペースを考慮し、各家庭で備蓄に必要なものの取捨選択をし対策を進め少しずつ出来るところから習慣化させれば良いのではないでしょうか。最初から完璧にするのは大変ですし、無理すると長続きしません。

食料品

防災グッズの食料品も良いのですが、いつの間にかその存在を忘れ、賞味期限切れの食料と化してしまう…。最低3日、できれば1週間以上を備蓄なんて言われても継続できるものではありません。それならば普段どこでも手に入る缶詰、レトルト食品や乾物などの長期保存が可能なものも普段から料理に取り入れて、一定のストックを持つようにするのも一つの方法。まずは3日分を目安に継続してみては?例えば鯖缶を使った料理などレパートリーを増やし楽しみながら消費、保存管理する。ペットボトルのミネラルウォーターも同様に消費する習慣をつけながらストックを持つ。あとは、あなたの工夫次第。食生活も楽しみつ防災を当たり前の日常に変化させてみては?なお、食料の備蓄は調理不要でも食せるものをストックするようにします。

日用品など

トイレットペーパー、ティッシュ、生理用品やラップ類、電池、食器類など日用品や救急用品、常備薬の備えは、各家庭でその備え方も変わることでしょう。災害に必要なものをリストアップし、日常の生活で一定のストックを持つことを習慣化さる工夫していきましょう。

非常時持出品の準備

非常時持出品は、災害の危険が迫って避難施設に避難する際に自宅から緊急的に持ち出すも。1~2 泊できるくらいの水や食料、生活用品を準備しておきたい。お金、通帳や貴重品等はどのようにすればよいかも状況によって変わってくると思いますので、万が一の際の対応も考えておきましょう。

最後に

今回の台風は「これまで経験したことがない暴風 大雨のおそれがある」としてニュースになっておりましたが、幸いにも鹿児島本土に接近した時には、台風の勢力も当初よりかなり弱まり…(それでも暴風域に入るとかなりの強風でありました)、降水量も想定したものより大幅に少なく。ニュースにより恐怖を煽られていた者にとっては、???な感じでしたが。用心に越したことはありません。いい意味で予想が外れてくれてよかったと思っています。ただし、今回は強風による影響で地域によって停電の影響を受けることになり、停電の全くない地域もある中で、不運にも私の地域は電気が一日半、長いところはそれ以上の地域もあったようです。紹介した情報は、災害レベルとしては低いレベル向けの対策かもしれません。住まいも脅かされるほどの大きな大災害となれば、この情報は役に立たない点も多々あるかと思いますが、各々のできる対策には限界があり、予測を超える対策は容易に想定しできるものではありません。しかしながら各々が防災の備えを行うことは少なからず役に立つはずです。私も今回の経験で日常の生活からできる防災の備えが沢山あると認識できたことはいい経験になったと感じています。万が一の時の為に普段の生活に少しずつでも防災を取り入れて頂ければ幸いです。