ミラーレス一眼カメラ動画撮影「マイクのホワイトノイズ」原因とは? | 32ARTS(サニーアーツ)

ミラーレス一眼カメラ動画撮影「マイクのホワイトノイズ」原因とは?

SIGMA fpにSmallRig SSDクランプ&SanDisk SSD 2TBとRODE VideoMicroとの組み合わせ前方上部側面構図

動画撮影の「サー」っというホワイトノイズ対策について考えてみました。カメラ音声(オーディオ記録設定)はオートではなくマニュアルが良い理由。オートとマニュアルの比較検証からマニュアルのレベル設定方法についても紹介。

1)ホワイトノイズについて

ミラーレス一眼カメラで動画撮影をされる方も増えていますが、あの「サー」と聞こえるホワイトノイズが気になっている方、何とかしたいとお悩みの方も少なくないことでしょう。筆者もその一人。そこでホワイトノイズについて改めて調べ考えてみることにしました。なお、筆者はこのような音声ノイズに関する知識は素人レベルで情報収集&検証しながらの内容となりますので予めご了承の上ご覧頂きますようお願いします。

余談ですが、この「サー」という音はホワイトノイズという表現で正しいのでしょうか?ヒスノイズとホワイトノイズの違いをよく理解できていないので(汗)、ここではホワイトノイズとしています。

不快なホワイトノイズの悩み

これまでホワイトノイズ関しては、動画編集ソフト(DaVinci Resolve)のオーディオ-ノイズリダクションで対応。ノイズ除去効果も高く優秀ですが限界があります。また、仕方の無いことですがノイズリダクションすると、場面によっては微かに環境がこもったような音に変換されてしまうようにも感じます。個人的には少々不快に感じる音に聞こえます。できることならノイズリダクションに頼ることなくこの問題を解決したいところです。

先日、撮影・編集した動画ではアイアンペイントのDIYシーンがメインでしたが、地味な作業ですので内容からも小さな音量で収録されてしまいます。編集時にはこのようなシーンはボリュームを上げ、ペイント時の筆やサンディングシーンなど作業音をリアルに感じてもらえるようにしたいわけですが、ボリュームをあげるとホワイトノイズがより際立ってしまうわけで、逆にボリュームを抑えたままで編集してしまうとノイズが気にならなくはなりますが、同時に伝えたい音が聴こえにくいということになります。DaVinci Resolveノイズリダクションである程度は抑えることはできますが、現在のカメラ、マイクではこのノイジーな音声を心地よいレベルまで改善するのは難しい状況。もちろんマイクとの距離感、ゲイン調整が良くなかったことなど、収録方法の問題も少なからずありますが、それが大きな理由とは考えにくい。

ZOOM H6レコーダーで収録した作例

結局、納得いかず。。。この動画を一度編集をした上で、音声のみを動画の内容に合わせて「後収録(別収録)」し編集しました。機材はZOOM H6にXYマイク(XYH-6)を使用。当然のことながら寸分の狂いもなく全く同じ音を収録することは不可能であり、また同じ作業をすることもできませんので、試行錯誤しながら音作りし、映像に音声が違和感なく馴染むように編集。細かな点が少々気になりつつも、本当に大変(汗)本意ではありませんがある程度妥協し完成させていますのでご了承ください。ちなみに、このZOOM H6にXYマイク(XYH-6)では、ホワイトノイズはほとんど気にならない。なお編集ソフトでのノイズリダクション機能は使用していません。


ホワイトノイズの要因を明確にする

結局のところ、ノイズリダクションでは根本的な解決にはなりませんので、撮影(収録)の段階でしっかりと対策したいものです。皆さんも色々とマイクを変えるなど、対策をされることでしょうが、何が大きな要因なのか?どんな対策が効果的なのか?この点をある程度明確にした上で、対策を行わないと的外れな商品を購入しお金だけ浪費してしまうことになります。

ホワイトノイズはマイクの良し悪しもあるのではないかと検証動画など見ましたが、しっくりくる答えが出せず。そもそも本当にマイクを変えるだけで解決する問題のか!?  そんな単純ものでは無さそうです。マイクを変えることで音質は向上・改善されても、全く影響がないわけではないだろうが、ほとんどのケースではノイズは別の要因が大きいようだ。カメラにマイクを接続したときのノイズは「マイクアンプ」「プラグインパワーの電源品質」「マイク本体のノイズ」の3つが考えられるという情報があった。実際にSIGMA fpで「本体マイク/DJI FM-15フレキシブルマイクロフォン/RODE VideoMicro」の3つのパターンで検証。いずれの場合もサーっというホワイトノイズがはっきりと確認できノイズだけで言えば、いずれも大きな差は感じられない。

ノイズの大きな要因はカメラの内蔵マイクアンプだった!?

このことから推測すると「プラグインパワーの電源品質」は大きな要因ではない、またマイクは安価なものばかりで差が出にくいのかもしれませんが「マイク本体のノイズ」もこの段階では大きな要因とは考えにくい。もちろんこの2つが全くホワイトノイズに影響しないわけではありませんが、筆者の撮影機材の環境下においてはホワイトノイズの大きな要因にはなっていないと推測できます。まずはこの大きな要因を解決しなければ、この2つの影響を検証することは難しく、次の段階で考えるノイズとなりそうです。何となく分かっていたが、やはりカメラ側の内蔵マイクアンプが一番大きい要因と考えます。ミラーレス一眼カメラに内蔵されるプリアンプは一般的に性能もそれなりでノイズの影響を受けるようです。メーカーや機種によっても良し悪しはありますが、この手のカメラの場合この問題は付き纏います。

マイクで集音された音声をアンプで増幅し録音するわけですが、集音された音声が小さければ小さいほどカメラ内蔵のアンプで増幅することになるので、ノイズも一緒に増幅されてしまいます。マイクで集音された音声は非常に小さい音量なので、ノイズの少ない高性能なプリアンプに比べノイズが起こりやすくなるわけです。

検証のSIGMA fpの内蔵アンプもホワイトノイズは入りやすいように感じます。 各メーカーのミラーレス一眼カメラと比べてもこの点は決して優秀とは言えない印象。まずは、外付けマイクを付けずにカメラの本体マイクで収録してホワイトノイズがどの程度あるか確認。この時点でノイズが結構入るようであれば、内蔵アンプの影響が大きい可能性が高いとも言えます。

解決策 / 対策方法

SIGMA fpの場合、内蔵アンプが大きな要因と考えますが(昨今のミラーレス一眼の場合、多くのケースでこれが一番影響しているのではないかと考えます)、解決策として、どんな対策方法があるの?ということで調べてみると、3つの対策方法があるようです。

①小型マイクプリアンプを使う

1)小型マイクプリアンプを使う:大きな効果が期待できそうですが、カメラとマイクの間に小型マイクプリアンプを繋げ撮影しなければなりません。撮影時の機動力は大きく損なわれ個人の趣味レベルの撮影としてはデメリットが大きい。

②出力ゲインをブーストできる外部マイクを使う

これは実際にホワイトノイズ検証されているを動画を多く見かけます。RODE VideoMic Pro+では 3段階のゲインコントロールが可能で、+20dB機能搭載していますので、マイク側でレベルを上げて出力できるので、カメラ側の録音レベルを絞る(増幅を最小限に抑える)ことが可能となり、内蔵アンプにほとんど頼らずに済むので結果的に内蔵アンプで発生するノイズの増幅を抑えることにつながります。また、ゲインコントロールできないものでも、マイクの感度が高いマイクは音声を大きく録音できるので、同様にアンプのノイズを小さくできます。

③外部レコーダーを使う

前述で紹介したZOOM H6のようなレコーダーを使って収録する方法です。カメラとは繋がずにレコーダーはそのまま単体で収録ができるので、ホワイトノイズの少ないレコーダーがあれば解決できるというわけです。

ただ、この方法ですと確かにノイズ対策には有効ですが、カメラの映像とレコーダーの音声が別の機材で収録されるわけなので、編集で映像に音声を合わさなければならなくなり手間が増えます。そこで外部レコーダーにはラインアウトの付いている機種がありますので、ラインアウトからカメラのマイクインに繋ぐことで、カメラにも収録が可能となり編集で音と映像を合わせる作業は不要となります。これならレコーダー側でレベルを上げて出力できるので、カメラ側の録音レベルを絞る(増幅を最小限に抑える)ことが可能となり、内蔵アンプにほとんど頼らずに済むので結果的に内蔵アンプで発生するノイズの増幅を抑えることにつながります。なお、レコーダーによってホワイトノイズが入りやすいものありますので、レコーダーもよくご検討したいところです。ZOOM H6は少々大きく携帯性は悪いので ZOOM H1n などもおすすめです。詳しくは「ZOOM H1n」ミラーレス一眼カメラマイクのホワイトノイズ対策に効果大!?にて設定に関する内容など紹介していますのでご興味のある方はご覧ください。

いずれの場合にも言えることですが、マイクで集音された音声をアンプで増幅し録音することには変わりはなく、100%ホワイトノイズがなくなるわけではないので、その点は理解しておきたい。ただ、その効果はノイジーなカメラの内蔵アンプだけに頼るよりも、効果的な改善が期待できるでしょう。

「2)の出力ゲインをブーストできる外部マイク」か「3)外部レコーダー」での対策が現実的かと考えます。ちなみに筆者は対策として外部レコーダー「ZOOM H1nやZOOM H6にXYマイク(XYH-6)」を使用しています。

これで、ある程度ホワイトノイズを抑えることができるのではないでしょうか? この大きな要因が解決したところで、まだノイズが気になる場合は、以下のような対策もあります。

2)その他の対策

ここからはまずは前述のやや大きめのホワイトノイズを抑える対策が出来ている、あるいはカメラの内蔵アンプが優秀でほとんど、影響を受けていないことが前提となります。理由は一番大きなヒスノイズを解決しないと、これより些細なノイズは聴き分けることが難しいために、その効果を正しく聴き取り判断できないからです。

オーディオ設定はオートよりマニュアル

カメラのオーディオ記録設定と言えばシンプルで「オート/マニュアル」のいずれかを設定するだけ。マニュアルの場合は、入力ゲイン調整が必要になります。ここではゲイン調整 = ボリューム調整との理解していただければよいです。カメラのオーディオ記録設定は「オート」されている方も少なくないと思いますが、調べるとオート設定の場合だとホワイトノイズが入りやすいという話も聞きます。理由はよくわかりませんが「大きい音はなるべく音割れなどしないように音量を下げ、小さい音はできるだけ音を拾うように頑張ってしまうためにノイズが出てしまう」というコメントを拝見しました。頑張るってどういうこと!?頑張ると何故ノイズが入りやすいのか?適当な文言ですよね(汗)。 

いずれにしても収録の段階で撮りたい音をなるべく拾えるように設置し、マニュアルでゲイン調整し最適な音量で収録することが音質はもちろんホワイトノイズ対策にも多少なりプラスになることは想像できます。これはカメラマイクに限らずレコーダーの場合でも同様です。映像でも音声でも言えることですが、いくら良いカメラ、マイクを使用しても使い方が悪ければ本来のパフォーマンスは発揮できません。お金のかかることでもありませんし、撮影方法やゲイン設定など工夫し試してみてはいかがでしょうか?当方でも別の機会に検証の報告ができたらと思っています。

おすすめのマイク

これまで紹介した内容を対策した上で、ここから先はマイク選びになってくるわけで実際に使ってみなければ分かりませんし、カメラとの相性、用途、好みなど考えるとマイクも奥が深い世界ですので、マイク沼が待っていそうです。とりあえず参考までにホワイトノイズや音質で評価の高そうな人気のマイクを紹介して終わりにしたいと思います。